携帯電話のアンテナの話

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  2. 2011/07/10 電磁波のリスクを抑えることは電池の長持ちにつながる
  3. 2010/08/09 iPhone4アンテナ問題について
  4. 2010/08/05 RFワールドNo11はケータイのアンテナ特集!
  5. 2010/03/28 アンテナ開発者の立場からSIMロック解除にモノ申す!
  6. 2010/02/11 iPhone感度アップ法!
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電磁波のリスクを抑えることは電池の長持ちにつながる

先日、「携帯の電磁波には発がん性があるかもしれない」とWHO​が発表しましたが、今朝の日経新聞では「今後4年かけて総合評価​をまとめる」という記事が紹介されていました。これまで専門家による研究がきちんとなされてこなかった分野ですから、電磁波に関わる仕事をしている私としては4年後が楽しみですね。

(ちなみに電波は電磁波の1種です。電磁波というととたんに害がありそうな印象を受けますが、電波も同じです)

日経新聞では、電磁波のリスクを抑えるために以下の4つの事項が紹介されていました。

(1)イヤホン,マイクを使ったハンズフリーキットを使う
(2)長電話を控え、用件をメールでやり取りする
(3)電波状況が良いところで電話する
(4)子どもの使用は必要なときだけに限る

電磁波が体に悪いかどうかはわかりませんが、上記の(1)と(3)は電池を長持ちさせるのにも有効な方法であるため実践することをオススメします。

(1)を実践するということは、携帯から出る電波が人体に吸収量が減るということです。それだけ効率的に電波を飛ばせるようになるので、携帯からの電波の出力を減らせることができるようになり、電池の減りも抑えることできるようになります。

(3)を実践するということは、基地局との間の通信環境が良くなるので、携帯からの電波の出力を抑えても良好に通信できるようになり、やはり電池の減りが抑えることができるようになります。

電磁波のリスクを抑えつつ、電池を長持ちさせる、ついでに省エネでエコということで、いいこと尽くめじゃないですか!

ところで、実際に電磁波に発がん性があった場合は、真っ先にガンになるのはアンテナ設計をしている私なんですけどもね。。

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iPhone4アンテナ問題について

そろそろホトボリも冷めてきた(?)ので
私もiPhone4のアンテナ問題について少し語っておきましょー。

私はiPhone4の発売前に「アンテナ大丈夫か?」
というニュアンスのブログを書いていました。

↓これ: iPhone4のアンテナが気になる!
http://rhincodon.blog77.fc2.com/blog-entry-280.html

アンテナを端末の外に出すと、手で持ったときに
感度が悪くなるのはアンテナ設計者の常識です。

なので私は、下側のアンテナ部分を触ると
別の部分がアンテナになるような構造になっていると
予測していたのですが。

いざ発売し、分解してみても
そんな構造もなく、本当に外側の金属をアンテナとして
用いているだけでした。これは酷い。。

(こんな浅はかなアイデアは私が入社当初に提案し、
 そっこうで却下されていますw)

そして案の定、
今のようなアンテナ問題へと発展しているということです。

appleの技術責任者も引責しましたね。。



ジョブズさんは当初、
このアンテナ問題は全てのスマートフォンで起こりうる問題だ
と言っていました。

確かに、スマートフォンは端末の下側にアンテナが
配置される場合が多く、端末の下側を触ると感度が悪くなります。

しかしながら、iPhone4は感度の悪くなる度合いが
半端ではありません。

ふつうのスマートフォンを手で触った場合、
感度はせいぜい2分の1から、悪くて10分の1くらいに
なる程度でしょう。

iPhone4の場合は、これが
100分の1から、最悪1000分の1くらいに
感度が悪くなっています!

これは私が測定した結果でもありますし、
日経エレクトロニクスでの調査結果もこんなものでした。

(日経エレクトロニクスのiPhone4アンテナ問題の記事は
 後日まとめてブログにアップします。) 



なぜappleこのようなアンテナを設計してしまったのでしょうか?

おそらくappleでは、
デザイングループの力が強すぎるのではないかと思います。

つまり、周囲を金属で囲ったデザインが前提であり
アンテナ開発グループは、ただそれのアンテナを作れと言われたと。

こうなると、アンテナを内蔵化した場合
周囲を金属で囲まれ、アンテナ特性は全く取れなくなるでしょう。
それで仕方なく、その周囲の金属そのものをアンテナにした、
という流れだと推測します。


うちの会社は技術の意見が強めなので
アンテナ特性が取れないこんなデザインは許されませんw

と言いますか、こんなアンテナ作ると
通信キャリアさんにも怒られますね^^;



iPhone4でアンテナ問題を解決するには
appleも主張しているようにケースを取り付けることです。
これで普通のスマートフォン並になります。

これは、要は
通常通りにアンテナが内蔵化されたのと同じです。
それだけ端末の体積が増えていることになるんですよね。

他のメーカがiPhone4並に薄い端末を作れないのは
アンテナ特性をちゃんと取っているからなんです。



ケースの無料配布も開始されましたね。

私はiPhone4の分解直後にケースを買っていたので
返金をしてもらいたいのですが、
どうやらレシートを持ってないと無理のようです。
そんなのもう捨てましたよ。。

シャクなので、どうせただなら
私が買ったケースより高いケースを注文してやりました!
発送は3~5週間後らしいです。

まぁー、楽しみに待っておきます^^;


最後に言っておきますが
私はiPhone4好きです!

ケースをつければ他のスマホと
アンテナ特性は変わりません。

みんな、ちょっと気にしすぎ^^;

RFワールドNo11はケータイのアンテナ特集!

今日もよーそろ、じんべえです!

今回の「RFワールド」はすごいですぞ!
携帯電話用アンテナの特集です!

ケータイアンテナを開発している私としては
まさにヨダレものです^^;

 

特集の著者は、元NTTドコモのアンテナ技術者である
常川光一さんです。いまは中央中部大学の教授のようですね。

私が学生の頃、
常川さんには学会発表のときにお世話になりましたv


さすが元ドコモのアンテナ技術者だけあって、
本特集の中身はなかなか濃いです。
携帯電話用アンテナの設計ノウハウなど満載です。

世に出回っている文献で、ケータイアンテナについて
これだけ体系的に解説されているものはないでしょう。

ところどころに見られる
常川さんの個人的な意見も興味深いものがあります。



私が特に興味を惹かれた、お話を1つ紹介しておきます。

「以前はアンテナを引き出さないで携帯電話を使っている人がいると気になって仕方がなかったものです。今ではアンテナを出して電話をしている人がいると気になってしまいます。それはワンセグTVのアンテナだから。。。でも、もしかしたら本当にアンテナをよく解っている人かもしれません。ちなみに、私はワンセグつきのケータイではTVアンテナを出して通話をします。」

その理由は、ぜひ本書でご確認くださいw


別に意地悪で理由を書かないわけではないのですが、
わたくし個人としては、その理由に納得できなかったんですね^^;

とにかく、ワンセグアンテナを引き出して
電話をしている人がいると気になってしかたない、
というのには私も激しく同意ですw


こんな感じで、興味深い話やためになる話が
たくさん紹介されています。

携帯電話用アンテナの技術者を目指している方は
ぜひ購入をおすすめしますよ!

(いるのか?w)

アンテナ開発者の立場からSIMロック解除にモノ申す!

今日もよーそろ、じんべえです!

総務省が携帯電話のSIMロック解除を要請するという動きがあるそうです!


 【YOMIURI ONLINE】
 携帯端末、全社対応型に…総務省が制限解除要請へ


記事の内容を読む感じでは、どこまで信憑性があるかわかりませんが。。

例えば、SIMロック解除の対象は
2010年末に発売される次世代携帯電話とありますが、
次世代携帯電話って何のことでしょうか??

LTEのこと?
それだったら、2010年末にはまだ発売されないでしょ^^;


ともかく、SIMロック解除に関しては
いろいろ言いたいことはありますが、
ここでは、携帯電話のアンテナ開発者の立場として見解を述べておこうと思います。


まず、SIMロック解除するには
通信に使用する周波数帯をキャリア間で共通にした方が良いですね。


どういうことかというと、
例えば、キャリアによって使っている周波数帯が異なる現段階で
SIMロック解除するとどうなるかということを述べてみます。

現状では、
ドコモではセルラー用の通信に
800MHz帯,1.7GHz帯,2GHz帯の3バンドを使っていますが、
ソフトバンクではセルラー用の通信には
2GHz帯の1バンドのみしか使っていません。

つまり、ソフトバンクの携帯電話には基本的に
800MHz帯用のアンテナは搭載されていないと言うことです。

(これはソフトバンクの携帯電話がドコモやauの端末と比べて
 スリムにできる所以でもあります)

なので、ケータイ本体はデザインの好きなソフトバンクで買って
通信は通信品質の良いドコモにしようと思っても、

800MHz帯を使っているドコモのエリアでは
ソフトバンクの携帯電話は基本的に使えないと言うことです。
(800MHz帯のアンテナが入ってないので!)

900MHz帯のGSMに対応しているソフトバンクの携帯電話なら
なんとかドコモの800MH帯の電波が拾えるかもしれませんが、
それでもGSM帯用のアンテナなので十分な性能を発揮できません。

これでは、通信品質の良いと思っていたドコモを選んだつもりなのに
まったく通信品質が確保できないと言う本末転倒な状況になります。


よって、SIMロック解除を行うなら
LTE導入にも合わせてきちんと周波数帯の共通化をすすめてほしいです。

また、世界の携帯電話の周波数帯とも共通にすべきでしょう。

でないと、せっかくSIMロック解除して海外で使えるようにしても、
海外では通信品質の悪い携帯電話となってしまいかねません。


SIMロック解除をするには、色々な側面から検討する必要がありますが、
うまい具合に対策できるよう頑張ってほしいものです。

iPhone感度アップ法!

今日もよーそろ、じんべえです!

ちまたではiPhoneの感度が悪いとかよく言われていますが
今日はそのiPhoneの感度をアップさせる方法を紹介します。


 2011年05月06日追記
(iPhoneだけでなく、端末の下側にアンテナが内蔵されている
 機種全てに応用できる方法です。最近のスマホはほとんど
 端末下側にアンテナが内蔵されています)

 

iPhoneの感度が悪い理由は色々あるみたいですが
その理由のひとつにアンテナが内蔵されている位置が挙げられます。

下の写真はiPhone3Gを分解したものです。


iPhone3G分解

Tech-on!ホームページより


セルラー用のアンテナは、写真のようにiPhoneの下の方、
つまりDOCKコネクタの辺りに内蔵されています。

実はこの位置はアンテナの性能的にあまり良くないんです。

というのは、DOCKコネクタの辺りは
どうしても手で掴んでしまう部分だからです。

人間の体は「損失性媒質」と呼ばれているくらいで
アンテナにとって邪魔なものなんです。

その「損失性媒質」である人間の手が
アンテナに覆いかぶさってしまうと
その性能はたちまち下がってしまい感度も落ちるという訳です。

つまり
iPhoneの感度を向上させるためには
DOCKコネクタの近くを手で掴まないことです。


電話する場合は、
なるべくiPhoneの上の方を持つようにします。
そして、DOCKコネクタ部分をなるべく口元から離すことです。
iPhoneがなるべく垂直に立つようにし
DOCKコネクタ部分が肩の真上にくるように電話すれば良いでしょう。
DOCKコネクタ部分を手と顔からなるべく離すイメージです。


iPhone感度アップ法


実は、アップルのHPに置いてある
iPhoneのマニュアルを読んでみても
そのようなスタイルで通話することが推奨されています。


 (これはSAR対策として掲載されているのですが、
 それはアンテナの性能をアップさせることに直結します
 iPhoneのSARについてはまたの機会に解説したいと思います。
 SARがわかればアンテナを何故この配置にしたのかもわかります^^)


一番良いのはiPhone本体は
木材や樹脂の台の上において置いて、
ヘッドセットなどで通話するのが良いと思います。

こうすれば人体による電波の損失はなくなります。


データ通信をする場合も、
DOCKコネクタ付近を手で覆わず、
なるべくiPhoneの上の方を持ってやるようすにれば
多少なりとも感度は向上するはずです。


ぜひお試しください☆


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